のど自慢的センス

スウィングガールズの帰りがけに、新宿駅東口でteens electone jam 2004 なる催しをしていた。ちょうど見かけた女子2人が、映画よろしくBIG BAND JAZZを演っていた。「かわいいのう」と眺めていたんだけど、胸に光るラメのお手製蝶ネクタイが気になった。5軽部*1ほどの大きなタイで、せっせと作った姿が目に浮かぶ。どう贔屓目に見てもどんくさくてかっこ悪いのだ。
少年の頃って、こういうのに簡単にゴーを出してしまう。20代になると「かっこ良さ」の分別がついてきて、ハナから着なくなってしまう。30くらいになると自分のかっこ悪さを素直に受け入れられるようになり、こんな衣装も割と平気になる。
このお手製蝶ネクタイは、いわばNHKのど自慢だ。のど自慢をつまらないクソだと思ってしまう時期は、誰にでもある。それを卒業してからが大人の本番だ。のど自慢を楽しめる人間になるのだ。

*1:1軽部=1人の軽部アナが着用する蝶ネクタイの大きさ